ベーマガ世代、ChatGPTとゼロからRPGを作る旅

冒険に旅立つ勇者の絵

序章:だから、今こそ旅に出かけよう

ゲームを作りたかったんだ、子供のころからずっと

子供のころから今まで、幾度もゲーム作りにチャレンジしてきた。
まずは中学の入学祝いに買ってもらったMSX2で。
本当を言うと、私は16bitのPC-98が欲しいと言ったのだが、父が「これが共通規格なんだ」って自信まんまんに買ってきてくれたマシンが8bitのこのマシン。
ま、当時のPC98って何十万もしたから、仕方ないよね…!
初めて買ってもらったせいもあろうが、このマシンには今まで手に入れたどのPCよりも愛着があった。
ディスプレイの代わりにテレビにつなぐタイプ。解像度が悪く見づらい代わりに、本体が小さく軽い。
ファミコンのようなカセットのスロットがふたつあり、フロッピーディスクとワープロ機能、プリンタまでついているのが、当時としては画期的だった。
ちなみに当時、わが家はゲーム機禁止。PCのゲームは高額でめったに買ってもらえなかったので、ゲームを手に入れる=プログラムを組む、だった。
組むといっても、自分じゃゲームなんて作れない。マイコンBASICマガジン(俗にいうベーマガ)なんかを買ってきて、ぽちぽち打ち込む日々。
当時は8bitマシンの短いプログラムで最大限遊べるゲームを作れる天才がたくさんいて、一行だけで作ったゲームみたいな神業もあったっけ。

マイコンBASICマガジン

▲ 色々な機種向けのプログラムが揃っていて、想像力をかきたてられた

MSXファン

▲ ここに掲載されていた「すわいん」とかいうドラクエ風味のゲームは、ほぼマシン語で描かれていた。作った方は神だと今でも思う

そのうち自分でもゲームを作りたくなったけど、今と違って情報を手に入れるのは至難の業。インターネットなんてないし。
PCはメモリも少ない上、動作も信じられないぐらい遅く、画像を動かすこと自体が困難。
絵の素材どころかお絵描きツールさえないから、まずは「絵を描くツール」から自作するしかない。
でも、買ってくるのでもダウンロードするのでもない、何かをゼロから「作りだす」過程は、とても楽しく豊かで充実していた。

それで結局、どんなゲームを作ったかと言われると…
かたつむりのようにのろのろ動くのんびりパズルゲーム(敵も一体しかいない…!)。
以上!

いや、まじめな話、アイディアはあってもぜんぜん腕が追いつかなかったのだ。
ちょこっとマシン語もかじったけど、アドレス計算を間違えて動かすたびに暴走、フロッピーディスクを破壊しかけ、とうとうコマンドでは二度と消せない謎ファイルを生み出す始末。(以来、実行する前に「フロッピーディスクを抜く!」というのが、鉄則になった)
一方で、構想が壮大になりすぎて、自分でも収拾つかなくなるのが悪いくせ。
短いものでもいいから、RPGゲームを作ろうと方眼紙に地図を描き、セリフやしかけを考えるうち、ついシナリオがふくらんでしまう。
そもそも、戦闘シーンのターン決めやダメージ計算だって、何をどう実装していいやら、まったく想像がつかないというのに。

マップのアイディアメモ

▲ なんか、こういうマップを何枚も作ってたなあ…fff、pppという謎の敵キャラの名前だけ覚えてる。

敵キャラのメモ

▲ 「アクマ」って名前まんまのモンスター。ドットが異様に荒いのは文字キャラクタで敵を表現しようとしていたから。あと単純に絵が下手だから。

PC98、そして夢は続く

大学生になって、とうとうWindows95搭載のPC9821(CanBe)を手に入れ、8bitマシンから32bitの世界へ一気にランクアップした…! 夢のような飛躍だ。
当時はマルチメディアという言葉の全盛期。マルチタスクで、ウィンドウを重ねてもそれぞれ独立に動作するっていうのが、そもそも不思議だったっけ。
MSX2に比べたら爆速だったけど、やっぱりスクロールはまだまだ遅い。
「MFC」なる高い開発ツールを奮発して買ったものの、ふぅ…VisualC++ね…なんなんですか、あれは。
当時のマイクロソフトさんの英語直訳の説明書は、もはや呪文。
インターネットは普及し始めていたものの、一ページ表示するのも激遅で、そもそも情報量がほとんどない。
専門書もあまりない(し、探せない)。
とりあえずDOSモードのCだかC++だかで、ビットマップ作成ツールとマップ配置ツールまで作ったのはまあ快挙。
けどやっぱり、戦闘画面まではたどりつかず。
ちなみに、DirectXという技術でグラフィックの高速コピーができると聞いて、シューティングゲームに浮気しかけたところ、マシン語と同じ罠に。画面が滝になったり、消せないフォルダを生み出したり。結局自機から弾が出た時点で挫折(敵すら作るにいたらず)
(フロッピーディスクと違ってHDD上に消せないファイルができてしまったので、本当に困った)

それから社会人になって、とうとう休日にもぐら叩きを完成させた!(VisualBasicで妥協)。
…とはいうものの、あとは死屍累々だったなあ。
完成したのはjavaアプレットで作ったおみくじ(後にjsに移植)とjavascriptで作った15パズルぐらいじゃないだろうか。

以下、墓場に流れたゲーム達…

💀対戦型マインスイーパ
たしかVBで作成。ロボットを使って4人で対戦。時間内にたくさん陣地を取れた人が勝ち。爆弾を踏むとロボットがしばらく倒れて動けなくなる。チャット機能もあったし、発想はよかった気がする。バグを直すのがめんどくさくなって放置。

💀DDR(Dance Dance Revolution)っぽい落ちゲー
これは結構がんばって、友達や先輩にテストプレイしてもらうところまではできたんだけど、ランキング画面実装する辺りで挫折。
そうこうするうちにjavaアプレットが廃止され、去年あたりから、jsに移植中(まだバグがありそうで未公開)。

💀サウンドノベル系RPG
ドラクエ風RPGを諦めてサウンドノベルに転じたものの、絵が描けなくて挫折。ネットに素材は出始めていたものの、イメージにあう素材が探せず。ネットの友人にキャラ立ち絵手伝ってもらったのに…。ごめんなさい、本当にごめんなさい。

💀脱出ゲーム
これが一番最近(数年前)かな。倉庫から脱出するゲーム。Unityで作って、なんとMetaQuestでも遊べるようにしたんだけど、致命的な欠点が。リアルに歩いていくと、なんと壁をすり抜けて脱出できてしまうのだ…!(涙)

RPGはないのかって? もうこのころには、RPGみたいな長編ゲームは、はなから無理だとあきらめていた。

いや、正直言うとシナリオは何度も考えたし、2度ほど、RPGツクールの体験版もインストールしてみたんだけど、なんか違う…
作るならやっぱりシステムから作りたい! となってしまうのが悪いサガ。
何も入ってないPCで育ったせいか、なんでも一から作りたくなってしまうんだよね。
というか、ゼロから。

今こそ、もう一度

まあそんなこんなで今に至るのだが、最近ドラクエ3リメイクだの胸熱の話題が盛りだくさん。
あらためてシリーズさかのぼって遊んでみるうちに、面白すぎて、いてもたってもいられなくなった。
このままRPGを作らずに年を取ったら、きっと後悔する。
今や時代は変わった。ブラウザでサクサク動く3Dゲームも珍しくない。
スマホもPCも、昔のスパコンよりはるかに速いのだ。
3Dはともかく、2Dなら素人でもいけるはず。
さらに、つい最近、画期的な技術のブレークスルーがあったじゃないか。
そう、心強い相棒、生成AIの爆誕だ…!

生きてるうちに、なんとしてもRPGを完成させたい。
思い立ったが吉日、と昔からいうじゃないか。
だから、今こそ出かけよう。ドラクエのように壮大な…とはいかないまでも、誰かの心に残るRPGを作る旅に!